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六曜社(読み:ろくようしゃ)

六曜社で使われているタイルは、大佛美術タイル(特注品)です。織部釉が使われています。タイル生地は「手びねり」により形成されました。釉薬が流れ落ちることを防ぐ為、製作過程で様々な試行錯誤がされたとのこと。中心部を凹ませることに加え、釉薬の浸透率と浸透スピードをコントロールするため、生地(土)にブツブツの穴を開ける工夫がされています。

ただし、釉薬の浸透に想定よりも時間がかかり、結果的に窯変ではなく釉薬溜まりがガラス化してしまっています。このガラス化現象は想定外でしたが、施主からは良い評価があったとのこと。タイルが使われた場所が人が集まる喫茶店であったこともその理由だと考えられます。ちなみに昭和初期の陶磁器シーンにおいて、釉薬のガラス化は派手さがあったため、あまり好まれなかったとの報告もあります。いかに釉薬をガラス化させずに焼成するかが職人の腕の見せ所でもありました。ガラス化はヒビや割れの原因となり、作品の完成度や価値にに著しい影響があったともされます。大佛組はその後、ガラス化した部分にあえて冷やすなどの熱変化を加え、必然的にヒビを作り、新たな「美」の価値観を追求しました。

六曜社で使われたタイルは評判を呼び、これ以降に作られる大佛美術タイルの方向性を決めたとも言われています。タイルと同時にタイル生地を転用した同型の灰皿も作られました。この灰皿は割れたり盗難にあうなどし現在は数枚しか残っていません。

六曜社一階入口上部に張られている小口タイルは、特注品のタイルと同じく織部釉が使われています。手起こしにより成形された大佛タイルです。タイルに複数の色が確認できますが、全て同じ「織部釉」が使用されています。焼成時の温度の違い、酸化焼成、還元焼成、またロットの違いなどが影響しています。陶磁器の窯変の面白さのひとつで、タイルが人の手で作られた焼き物だということを改めて気づかせてくれます。多様な窯変を見ることが出来た大佛組の緑色釉薬は、のちに「大佛グリーン」と呼ばれるようになります。

六曜社と言えば、コーヒーとドーナツ。柏原のオススメは優しい味のウィンナーコーヒーとドーナツとの組み合わせ。六曜社一階店舗は喫煙可能で相席もある喫茶文化を継承するスタイル。地下店は禁煙でお酒を使ったちょっとお洒落なコーヒーメニューも。京都を代表する素晴らしい喫茶店です。

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